メンタルの強さを修行中

目標は三宅先生を超えるガードに!

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  しなやかなプレイヤー、須藤。ボールももちろんつかめる

 

今年で13回目を数えるスラムダンク奨学生が決定した。

http://slamdunk-sc.shueisha.co.jp/report/index.html

須藤 タイレル 拓(横浜清風高3)と、モサク オルワダミロラ 雄太 ジョセフ(アメリカ・ユニバーシティオブネブラスカ高)2人だ。

須藤は神奈川では知る人ぞ知る存在ではあるが、全国にはまだ手が届いていない。

そんな須藤に、過去、現在そしてこれからについてインタビューしてみた。

 

 

BB スラムダンク奨学生、おめでとうございます。そもそも、応募したきっかけは?

須藤 「NBAに行く」という自分の夢を叶えるために。日本だけでなく、アメリカに行くきっかけがスラムダンク奨学生であったので、応募して自分の実力を試したかった。アメリカでどれだけ通じるのか、と応募させていただきました。

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  昨年のウインターカップ神奈川県予選決勝後の横浜清風。#6が2年だった須藤



BB スラムダンク奨学金という制度を知ったのはいつですか?

須藤 高校1年の時です。中学の時ユースチームに入っていて、その先輩が当時(桐光学園)3年だった小林良さん(セントトーマスモア)がスラムダンク奨学生に受かったことを知りました。

 

BB スラムダンク自体も当然読んでいましたか?

須藤 はい。自分にとってのスラムダンクは、バスケの愛情や情熱。どれだけプレイに自分の思いを乗せて全力でできるかよく伝わる漫画だと思います。

 

BB 好きなキャラクターは?

須藤 自分は桜木花道が好きです。

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  エースとしての活躍にマークも2枚、3枚と厳しくなってくる


BB そもそも、バスケットボールを始めたのは? 

須藤 大鳥ミニバス、小学校4年の時です。きっかけは4年以下で出るヤングカップという大会があって、そのチームが人数が足りなくて助っ人として出てほしいと友達に誘われて。練習に行って、試合に出ました。その時、自分はこのスポーツが好きだなと感じました。

 

BB 他にスポーツはやっていなかった?

須藤 小さい時に野球とサッカーもやっていたんですけど、続かなくて。それで、バスケを始めたら、この競技が好きだなと思って。みんなで助け合ったり、自分を向上させられる。あと、自分の好奇心がこのスポーツに一番向いたというか、このプレイをしてみたいとか、あんなプレイに挑戦してみたいと感じられたのが大きいです。肌に合ったというか。

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 得意のドライブでゴール下にももぐりこむ


BB 横浜清風に入って1年から見てるけどあまり身長が伸びなかったかな。身体が華奢だからまだこれから大きくなりそう。 

須藤 多分、5~6㎝くらい。まだ少しずつ伸びています。今は183㎝です。

 

BB ポジションは?

須藤 基本的にガードとフォワードです。

 

BB どっちをメインにしたいですか?

須藤 アメリカに行ったら小さいほうなので、ガードメインでやっていこうかな、と。

 

BB 本牧中時代は? 

須藤 中学時代もガードとフォワードでしたが、どちらかというとフォワードメインでした。最後の夏に学校始まって以来の県大会出場を決めたぐらいです。チームはそんなに強くなかったです。

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 ニックネームはTAKU


BB 横浜清風を選んだのは?

須藤 もう一つの学校と迷ってたのですが、自分がバスケットを続けていく上で三宅先生の指導を見て、この先生の下ならば人間としても、バスケット選手としても成長させてもらえると思ったので。

横浜清風・三宅学ヘッドコーチ(汲沢中時代全中優勝~相模工大附高~日体大。NKKに入社、広島アジア大会に日本代表。1999年の休部後は松下電器に移籍、2003年引退。2005年横浜清風高に体育教員として赴任)

 

 

BB チーム的にも神奈川では新興チーム。ステップバイステップで成長して関東大会にも出場して、全国にはあと一歩のところまで来ている。それは、自分たちはどうとらえてますか。 

須藤 (全国に)あと一息というのは、去年の先輩たちのおかげ。シードとかいただいてそこからのスタートということもありました。勝ちきれないという部分は、普段の練習でやりきれていない部分があるから、リバウンドが取れなかったり、大事な場面でシュートを決めきれなかったり、練習不足な面が試合に出ていたと思います。ウインターカップに向けて、そこを強化して、ウインターカップ予選では克服して優勝できるように頑張っていきたいと思います。

 

BB 去年ウインターカップ県予選で横浜清風初の決勝進出を果たしました。去年の3年生はエポックメイキングな活躍でした。バスケット自体も横浜清風のこれまでの代とは違っていました。 

須藤 去年のチームはしっかりとしたガードがいて、絶対的な信頼感があってそこにシューターがいて、絶対にリバウンドに飛び込んでくれる先輩がいました。そういう粘り強さ、ディフェンスの粘り強さ、リバウンドに何度も飛び込む辛抱強さが今の僕たちの代では少し劣っているかなと思います。三宅先生も言われてますが、そこを強化していかないと全国も厳しい。先輩がたを超えられるように、これから向上していきたいです。

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         エースとしての活躍にマークも2枚、3枚と厳しくなってくる




BB 去年の先輩たちが最後の決勝が終わったあと、「三宅先生と笑顔で写真を撮れるとは思わなかった」といってコートを去っていきました。

それをみんな見てましたよね。 

須藤 普段笑顔を見せない三宅先生があんな笑顔で、自分たちもあんな笑顔にさせたいな、という気持ちも自分自身あります。普段の練習でもあんな笑顔の先生を見られるようにみんなで努力して、頑張っていきたいと思っています。

 

BB 須藤君にとっての三宅先生の存在とは。

須藤 三宅先生は現役選手の時もガードで、自分の鑑。先生も高校時代はビッグガードとして苦しんでいた、という話も先生自身から聞いています。先生を目標に頑張っていかなきゃなと思っています。

 

BB 先生のプレイは見たことあるんですか。 

須藤 YOU TUBEなどで見させてもらっています。司令塔として声を出して、パスセンスもあって、ルーズボールにも飛び込む。そんなガードになれたらいいな、と。自分はメンタルがまだ全然弱いので、ダメなプレイをするとちょっとふてくされたりとか、先生に怒られて反抗してしまったり、そこを直してメンタルの強い選手になって、勝利に導けるような選手になることが目標です。

 

BB 得意なプレイは?

須藤 ドライブが一番得意です。ドライブから高さを生かして上からシュートを狙う。

 

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     ガードとしてのリーダーシップが課題。ハドルを組んでコミュニケーションをとる


BB 横浜清風と対戦した山梨の先生が「あいつ、止めらんねぇよ」とぼやいてましたよ。あと、他の先生も軽くダンク決めてたって。私が見ていた試合は前に選手をブレイクに走らせるようなピンポイントのリードパスを出してましたね。

須藤 毎回得点は取っていますが、今は他の35人が進路の関係で遠征には来ていないので3年は僕1人。回りの選手も生かせるようにならないと将来的には厳しい。今は得点を取りながらも後輩たちを生かせるようなプレイを心がけています。

 

 

BB 将来的な最終目標は?

須藤 三宅先生を目標に、三宅先生を超えられるようなより良い選手になること。

 

BB スラムダンク奨学生に決まった時のお母さんの反応はどうでしたか。

須藤 郵便で通知がきたのですが、合格という文字を見た瞬間、母は泣き出して抱きついてきたので

「支えてくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えました。横浜清風でバスケットを続けられるのも母親のおかげ。母への恩返しができるようになりたいです。 

 

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下級生時よりガードとしてプレイタイムをもらっていた須藤


 
渡米は来年2020年4月。プレップスクールであるセントトーマスモアに進む。

もちろん、その前に全国大会のラストチャンスであるウインターカップ予選に挑む。<写真・文 清水広美>